綿からプチ織物を作ろう!
資料館の「みんなの畑」で育てた綿を使ったイベント「綿からプチ織物を作ろう!」を行いました。
毎年好評の、収穫した綿が、糸、そして織物になっていく過程を体験できるイベントです。
まずは、綿くりに挑戦。収穫した綿を、種から外す作業ですが、手でやるとすごく大変。
でも、この綿くり機を使うと、手でやるよりずっと早く、そしてきれいに出来ます。
ハンドルを回し、ローラー部分の向こう側に綿が落ちて、手前に種が落ちると、みんな歓声をあげていました。
そして、いよいよ紡ぎに挑戦。竹の箸とボール紙を使って、自分で紡ぎ車(スピンドル)を作ります。コマのような紡ぎ車の回し方を習い、いざ糸を紡ぎます。紡ぎ車の回し方、糸の引き方のコツをつかむまでは難しいのですが、ひとたびコツをつかむと、長い糸が生まれます。
手紡ぎの魅力で、一定の太さではなく、ちょっとボコボコした可愛らしい糸が紡げました。
こちらは、「チャルカ」というインドの紡ぎ車。
日本の糸車は、回す車が縦についていますが、チャルカは横についています。
車が2つついているため、回転が倍増するので、サイズは小さいですが、一度にたくさんの糸が紡げます。先生が見本を見せてくれると、あまりの速さに、みんなビックリしていました。
紡ぎ車を使って、みんな頑張って糸を紡ぎました。限られた時間でしたが、2メートルくらいずつ紡げたかな?
糸紡ぎの後は、プチ織物に挑戦です。使用済ハガキを使って、簡単なプチ織り機を作ります。
先生が紡いだ糸を経糸(たていと)にかけて、自分で紡いだ糸を緯糸(よこいと)にして織っていきます。途中、茶綿の糸や、和紙などを挟んで、
どんどんオリジナル織物を織っていきます。
左が完成したプチ織物、綿のシオリです。
右がプチ織り機になります。
12本の経糸を、狭い間隔でかけ、そこに緯糸を通していくのは根気のいる作業ですが、どんどん織り上がっていくと、みんな、ますます夢中になって織り続けていました。
大切な本と一緒に使ってもらいたいです。