垈場遺跡の現地説明会が開催されました
8月24日北杜市教育委員会からの委託で当NPO法人が発掘調査支援を行なっている北杜市武川町柳沢の垈場遺跡で、現地説明会が開催されました。垈場遺跡は縄文中期(約5,000年前)を中心とした集落の跡で、昨年から約5,000平方メートルの範囲が調査されてきました。複数の時代にわたる竪穴住居の跡とともに環状配石遺構も発見され、それらからは、土器の縁に人面の装飾を施した顔面把手付土器や妊娠中の女性の土偶などがほぼ完全な形で出土したとのことです。また、配石遺構の下には墓穴と考えられる土坑が発見され、その底からはヒスイやメノウといった山梨県では採取できない珍しい石の垂飾やコハク等が出土し、副葬されたのではと考えられています。垈場遺跡での発掘調査は9月末に終了します。