1日考古学者体験!その1:拓本編

今日のかやぶん子どもクラブでは、埋蔵文化財センターで日々行われているお仕事の一部を、子ども達が実際に体験!これで君も調査員になれる?!
まいぶんでは、発掘された土器を洗って分類し、それらを図面にまとめて報告書にする作業が行われています。
土器洗いや注記、実測など様々な作業がありますが、その中で子ども達は拓本作業を体験しました。

まずは実際に報告書を見てお勉強。遺跡から出てきた土器は、こんな風にまとめられて一冊の本になるのです。
本を作るためにはどんなお仕事をしているの?拓本って何だろう?先生役の作業員さんが丁寧に教えてくれます。

明野でたくさん出土している縄文土器には、複雑な模様や飾りがついています。そんな模様を細かい所まで書き表し、手で全部描くのはとても大変。
それを紙に写し取るために行うのが拓本です。濡らした紙を土器に貼り付け、墨を付けたスタンプで表面を叩いて模様を浮かび上がらせます。

どの拓本がどの土器からとったものかな?拓本に馴れるために、当てっこゲームをして大盛り上がり。ちょっと神経衰弱みたい?

いよいよ実際に自分たちで拓本を取ってみます。
好きな土器を選んで濡らした紙を貼り付け、インクを付けたガーゼでぽんぽんと優しく叩きます。濡らしすぎると色がつかないし、早くしないと紙が乾いちゃう。慣れるまでがちょっと大変です。

上手くインクが付いたら紙をそっと剥がし、乾いたら完成です。子ども達は皆なかなか上手!先生役の作業員さんも感心。

本来なら拓本作りはここで終了なのですが、子どもクラブではその拓本をしおりに加工し、お土産に持ち帰りました。
綺麗な色紙に好きな絵やメッセージを書いて、自分で作った拓本と一緒にラミネート。

子ども達はお互いに色紙を交換してメッセージを書き合ったりして、個性豊かなしおりをつくっていました。
しおり作りにはむしろ大人の方がハマっていた?!一人3枚ずつのしおりを、皆さんしっかり作ってお持ち帰りしていました。