子ども神楽、披露!

昨年9月から練習を続けてきた、平成17年度のおかぐらチャレンジ教室。
今日は埋文センターのロビーで発表会が行われました。おかぐらチャレンジ隊のメンバーは、朝から神楽の衣装、綺羅(きら)を身につけるのに大忙しでした。
(が、実際に大変だったのはスタッフと、チャレンジ隊のお母様方です。)

以前から舞ってきた竹林の舞(四方舞)・二人剣の舞(八方舞)に加え、今年は剣を持って舞う「国固めの舞」と、扇を持って舞う「神(じん)の舞」、そして面を着けて舞う「須佐男命(スサノオ)の舞」を新たに習いました。
先生となっていただいた地域の方々の教えにも熱が入り、以前と比べ厳しい内容になった練習もありました。
何回も練習を重ね、見事に舞を披露した子ども達。会場には神楽を教えていただいた先生や子ども達の保護者、見学の人たちが集まり、子ども達の舞に大きな拍手をおくっていました。

神様に舞を始めるごあいさつ。今回はピアノの椅子が神様の代わり。二礼二拍手一礼の動作も、すっかり板につきました。

たくさんの人の前で舞うのは久しぶり。
いつもは完璧に舞える子ども達も、今日はすこし緊張しているようです。頑張れ!

ぴったり息のあった四方舞(竹林の舞)。
さすがにこの舞は何年も習ってきただけあって、子ども達も堂々としています。

剣を持って舞う国固めの舞。これは大国主命の舞なのだそうです。
舞台の端から中央に向かって進み、剣を地面に突き刺して自分の陣地を示す動作をします。

扇をもって舞う神の舞。
舞の名前は口伝えで伝わるため、「じん」の字にはいろいろな漢字が当てられるそうですが、ここでは「神」を使います。
「仁」「人」など、書物によって違いがあるそうです。
扇の使い方もばっちり!大人達から賞賛の声があがっていました。

そしてトリは須佐男命の舞。
これまでの舞では面は使いませんでしたが、この舞では地域に伝わる神楽面をつけます。
舞ったのは今年中学生になったチャレンジ隊の男の子。メンバーの中で最年長で、一番長く習っているだけあり、迫力のある素晴らしい舞!!先生方や地域の大人達もひきこまれていました。

これまで本当に頑張ってきた子ども達、お疲れさまでしたー。慣れない綺羅と、発表の緊張で、終わった後は顔が真っ赤になっていました。
子ども達は来月2日と9日の日曜日に、それぞれの地域の神楽殿で舞を奉納します。お近くの方、お時間のある方はぜひ足を運んでみてください。
(日程や場所など、詳しい内容をご希望の方は埋蔵文化財センターまでお問い合せください。)