茅葺き技術保存伝承活動事業 開始しました。

10月15日、茅葺き技術保存伝承活動事業が、いよいよ開始されました。
骨組み状態の三之蔵神社神楽殿の前には、用意された大量の茅が積み上げられています。
しかし実はコレはまだ、必要量の1/3くらいなのだとか。

当番制で出労していただいている三之蔵地区の方々に加え、この日は4名のボランティアの方に参加していただきました。
中にははるばる大阪から深夜バスでおいでいただいた方も。

この日は「すぐり」という作業が中心に行われました。
茅についたままの短い葉や、折れ曲がった部分などを鎌で取っていきます。
これらを取り除き、まっすぐな茎だけの状態になった茅の束を作っていきます。

すぐり作業用にはなんと秘密兵器が。脱穀機にモーターをつけ、木枠を取りつけた機械。これは職人さんのお手製だそうです。
手ですぐるよりも早くきれいに、整った茅の束を作ることが出来ます。
この機械ですぐった茅は、屋根の四隅の部分に使われるそうです。

この日に行われたすぐり作業で、用意された茅のうちかなりの量が、きれいに整えられました。
火曜日以降の作業で屋根に足場が組まれたら、すぐった茅を屋根に葺いていく作業が始まります。
三之蔵の方々、ボランティアスタッフの皆さん、終日の作業大変お疲れさまでした。
茅葺き作業期間は月曜日がお休みになり、次回の作業は10月17日(火)になります。
茅ヶ岳歴史文化研究所では一連の作業を映像資料として記録し、茅葺きや、その技術についてわかりやすく解説をしたマニュアルの作成を計画中です。
参加者の皆様、どうぞよろしくおねがいいたします。