美味しい燻製、できあがりました!!
ついにやってきました、燻製作りイベントです!縄文人がやっていたのと同じ方法で、いろいろなお肉やお魚を燻製にしてみるよ。
なんと今回は熊・鹿・猪のお肉が用意されています。スゴイ!熊と猪はイベントで食べるのは初めて。
どんな味がするのかな?今回燻製にするのは、鹿、猪、豚バラ、ニジマス、シシャモ、そしてゆで卵。
熊のお肉は固くて匂いがあるとのことなので、野菜と一緒に味噌で煮込んでお鍋にします。
味噌はまだ縄文時代にはないと思うけど、今回は縄文燻製体験ということで…。
先日作っておいた燻製所で火を起こしておきます。ここは重機で遺跡を掘った時に、出てきた土を盛り上げてある場所。ここなら穴を掘ったり、火を炊いたりしても遺跡をいためることはありません。子ども達はこの燻製所を見るのはもちろん初めて!
「これってホントに縄文時代の人が使ってたの?」という子ども達。ホントなんです。残念ながら山梨では見つかってないんだけどね。
連結土坑をみて、どんな風に燻製を作るか一通り教わったら、いよいよ燻製準備に入ります。
さあ早速おなじみ黒曜石ナイフでお肉を切っていきます。初めての子には、何回も参加している子が丁寧に教えてくれました。今回は燻製がはやく出来上がるように、いつもよりも小さめに切っています。
今回は中学生のお兄さん達も参加!魚をつるすために紐をつけてくれています。
小さく切った猪や鹿のお肉は、竹串にずらりと刺してつるしました。
下味をつけて固ゆでしておいた卵は、ほお葉にくるんでいぶします。
さて、燻製を作っている間に子ども達は自然散策に出発。遺跡のまわりの林の中で、食べられそうな木の実や草を探します。といっても、この時期ではちょっとどんぐりや木の実には遅いのですが…。
それでもありました、がまずみです。赤い小さな実は、食べると甘酸っぱくてちょっとザクロに似たような味。もう芽の出ているどんぐりや、いろいろなキノコも教えてもらいました。林の中にはなんとカラスの死骸もありました。
戻ってきたら燻製が完成、というわけには実はいきません。本来なら4時間ほどかかるこの燻製ですが、今回はだいぶ肉や魚を小さめにしたのと、火力をあげているので3時間弱ほどで出来そうです。
待っている間、熊肉鍋と焼き芋を先にいただきまーす。熊肉はしっかり味噌で煮たせいか、思っていたより臭みがありません。噛みごたえのある、しっかりした味のお肉です。美味しい。子ども達も次々におかわりして食べていました。
そうしているうちに、いよいよ燻製が出来上がりです!!
きれいな飴色になった燻製が完成~。みんなで仲良くわけていただきまーす。
まずはシシャモ、ゆで卵…。豚バラと猪のお肉も食べ比べてみよう。鹿のお肉は食べやすいとお母さん達に好評。
子ども達には臭いや味がキツいかな、すこし余るかな?!と思っていた燻製ですが、あ~っという間になくなってしまいました。縄文燻製作り、大成功です!
連結土坑の大きな穴のそこで火を炊くと、ほんとうに煙がすーっと小さな穴の方へ吸い込まれていきます。
この日はほんの少し風が出ており、煙が舞ってしまったのですが、穴のまわりにおおいをしたり、うちわであおいでやることで煙の流れを作ることができます。
縄文時代の人々は、どのようにしてこの方法を発見したのでしょうか。
さてさて、今年度の縄文イベントはこれでおしまい。来年度はどんな縄文体験をやろうか、スタッフは今から頭を悩ませています…。