縄文人に挑戦だ!その2 石器作り

8月6日には黒曜石を使った石器作りが行われました。

これが用意した黒曜石。北海道原産のものです。
ほんとうはもっと大きな塊なのですが、子ども達が作業をするために細かい破片にしてあります。
今日はこれを使って、石鏃(狩りの道具。矢の先につけるヤジリ。)と石匙(ちいさなにぎり部分のある、縄文時代の包丁です)を作ります。

集まった子ども達に、まずは石器について簡単に説明。
どういう道具なの?どんな時に使うのかな?どうやって作るの?
パネルを使ってわかりやすく説明していきます。
子ども達よりも、一緒に参加された保護者の方達の方が興味津々?

本物の石器もみてもらいます。
すごい!きれい!という声が。
ここまで完成度の高いものを自分たちで作るのはちょっと難しいのですが、なんと言ってもこれは縄文人に挑戦!イベント。
がんばって、縄文人に負けない石器を作ってみよう!

さあ、いよいよ自分たちも石器作りに挑戦!の、前に準備。
黒曜石はガラス質の石で、割ってできた破片などもとても鋭いのです。
怪我をしないように、グローブ・ゴーグル・厚手のエプロンなどを身につけて、さあやってみよう!

石鏃か石匙、どちらを作るか決めたら、今度は石の種類を選びます。
今日は真っ黒い黒曜石と、赤っぽい黒曜石との2種類がありますよ。
選んだ石に、釘を押し当てて割りながら、形を作っていきます。
押圧剥離というやり方です。こちらのサイトさんで詳しく説明されています。

なんとか、ヤジリらしい形になったかな?
鏃のお尻の部分のえぐれを作るのが難しく、子ども達は苦戦していました。
それでも、2時間の間に一人平均2個は作れたでしょうか。
大人の参加者は難しい石匙に挑戦。きれいな完成品を作っていました。

時間の経つのも忘れ、作っていたらあっという間にお昼に!
実はセンターの時計が11時過ぎで止まっていて、みんな知らずに熱中していました。
麦茶とお菓子で一休みをして、今日のイベントは終了です。お疲れさまでした~。
今度どこかの資料館や博物館で鏃をみることがあったら、自分の作ったものと比べてみてくださいね。