八代家で冬支度 第2部

第2部は、「幻燈上映会」。
幻燈とは、昔ながらのスライド映写機のこと。
映画などが一般的でなかった時代、子ども達や若い人達の集まりでよく上映されたようです。
映画とは違い、スライドの1コマ1コマを、カシャッカシャッという音とともに手動で切り替えていきます。
スクリーンは、白いシーツです!
幻燈の上映に先立ち、「幻燈」という言葉が出てくる、宮沢賢治の『やまなし』が朗読されました。
※写真はフラッシュの関係で明るく写っていますが、実際は、真っ暗な中で映写しています。

こちらが、幻燈を映写している様子です。
幻燈機とフィルムは、明野保育所からお借りしました。
とても丁寧に使われていたので新しいもののようにも見えますが、幻燈機とフィルムはとても貴重なもので、県内を探してもなかなか見つかりません。
上映作品は、「うみさち やまさち」「かさじぞう」「かくれみの」の3作品。
幻燈はもちろん無声なので、朗読の方が、スライドの切り替えにあわせて、お話を読んでいきます。
珍しい幻燈と懐かしいお話を、皆さん楽しんで下さったようです。

これで、今年度の八代家住宅でのイベントは終了です。
今年度は昨年度と違い、「昔の暮らし」に焦点をあてたイベントを企画・実施してきました。参加して下さった皆さんが、八代家住宅において昔の暮らしを味わい、生活の知恵や、昔ながらの楽しさを感じてくれたのなら、嬉しいです。