八代家でさきどり春祭り ~伝統芸能披露~

今日は、「おめでとう、200歳! 八代家住宅の魅力を再発見!」事業の最終イベント「八代家でさきどり春祭り」でした。
八ヶ岳颪がびゅーびゅー吹いて肌寒かったのですが、100名を越すお客さんにご来場いただき、大盛況のうちに終わりました。

まずは、座敷での伝統芸能の披露について、リポートします!
スタートは、上神取獅子舞愛好会の皆さんによる、獅子舞「オンベ」。鈴と大きな御幣を持って、座敷の中、所狭しと舞い踊ります。
明野町上神取地区では、通例、小正月の道祖神祭りで舞われます。五穀豊穣や無病息災を祈念して、八代家住宅でも舞っていただきました。

獅子舞の次はお神楽です。
まずは、「こども神楽教室」参加者による「二人剣の舞」。ペアを組んでまだ2年目の女の子二人ですが、息がぴったり。
「こども神楽教室」では、地元神社の神楽保存会の方に講師となって教えていただいていますが、その中でも特に三嶋神社神楽保存会の先生にお世話になっています。今日もご協力くださり、神楽殿の飾りつけをしていただきました。

続いては、お馴染み「こども神楽教室」の卒業生の男の子による、「猿田彦命の舞」。
神楽殿とは違い、お客さんのすぐ近く、同じ高さでの舞は、迫力があります。
お客さんも、固唾を飲んで、天狗面をつけた猿田彦の舞いを見つめていました。

お神楽最後の披露は、明野町下神取地区の伊勢神明社神楽保存会の皆さんによる「天宇受売命(うずめのみこと)の舞」。
天宇受売命は、天岩戸の神話の中で、岩戸に隠れてしまった天照大神を外に出すため、岩戸の前で踊った神様として知られています。
両足を組んだまま足を曲げ、体を沈めこむその姿に、お客さんも歓声を送っていました。

今回、伊勢神明社神楽保存会の皆さんには、子ども達の舞の楽も演奏していただき、大変お世話になりました。

100名以上の方がいらっしゃったので、客席となった座敷はぎっしりで、立ち見の方も出てしまい、お客さんには窮屈な思いをさせてしまいましたが、たくさんの方に明野に伝わる伝統芸能を観ていただけて良かったです。

写真にも写っていますが、会場には、いくつかの吊るし雛を飾りました。
これらは、明野にお住まいの何名かの女性がお作りになったもの。
今回、皆さん快く貸してくださり、さきどり春祭りに彩りを加えてくれました。
春祭りらしい、華やかな雰囲気となり、お客さんにも喜んでいただきました。

伝統芸能披露以外の様子は、また改めてリポートします!