産みの苦しみ

発掘調査ですから、ものがあんまり出土しない・・・というのは面白くない。逆に完形に近い土器だとか、石鏃系遺物とか、その他モロモロ何かが「出てくる」ととても嬉しい。モチベーション大盛明日への活力ともなり得ます。

遺跡発掘支援業務‥今年度終盤に出てきたのは縄文中期の「出産土器」それもかなりの大物です。土器全体の写真は次回にアップ予定やけど、見た感じパーツのそろいも中々で復元したらすごくカッコイイと容易に類推できます。

写真はその土器に付いている人面像。母親の産みの苦しみを表現したものか?中々の表情ですね(笑)。これ自体も成人男性の手のひら大よりも大きな感じでインパクト十分の質感でした。現場にいた全作業員さんから歓声や嘆息の念がもれたことは言うまでもありません。

調査員S氏によるとこの手の土器の出土は、我が北杜市(旧北巨摩郡)においてここ30年で3体目だそうです。ということは…

また10年後に「次なる一体」が地中からHELLOするんやろかね?

では次回は全体像の写真UP、乞うご期待ですよ!